太陽の畝

日々亦瀟瀟。

2016-01-01から1年間の記事一覧

砂の上のマリアカラス群

トマス・ウルフだったと思う。 昨日テキサスではじまった恋や愛が、四千年前のクレタ島で終わる というようなことをことを書いていた。 だから?だからどうということはない。時空や時の話をしているんではない、いや、刹那の話だ……。刹那主義・・・それすら…

美しい捨て身の行を 誇らしくも・・・・・・

あらゆる裏切り、あらゆる幻滅、あらゆる恍惚、あらゆる親愛を・・・・・・。 夢、あっと!いう間に時は過ぎて、やりたかったことややりたくなかったことが押し寄せる、なぜだ。 最も細い血の管を流れる気・・・・・・。 猫はぼんやり誰もいない片隅を見つめ…

トリストラム・シャンディと酒

酒の失敗を多く繰り返し、居たような居なかったような友人たちも、どこかへ行ってしまった。 しかしそれで良いと最近感じている。 過去の失態はお互い、もう水に流そう。 (幼少期から飲み屋を連れまわされ、結句スナックでブルーハーツやモッズの合唱を聴か…

Mr.カブ

先日、友人夫妻と2歳の娘に会いました。 何を喋ったか全く覚えていません。 先日、友人の彼女に初めて会い、泥酔した挙句、「そのでっけえハートで頑張れ」という台詞を自分自身いたく気に入り、連呼していたようです。 何も覚えていません。 ただ、覚えてい…

贋共同体

或る後輩が家に居候していた頃、毎日ビートルズを聴いていた。 中学生の私、今はなきWinMXというサイトから毎日違法に音楽やアダルト動画などを拾い集めていた。 その当時にビートルズの全アルバム、ストーンズの全アルバムを拾った。 全て手に入れたはいい…

原風景~1

市営住宅で私たち家族が燻っていた幼少期 市営住宅前に誰かが路駐していたセルシオ 痩せぎすの男が一人、ゴルフクラブを持って ファイナルファイトのボーナスステージのように 思う存分セルシオを破壊していた ことを克明に想い出す 幼少期 今になっては大切…

手食

大体一時間ごとに目が覚めるので、暇なときは夜中三時頃より仕込み料理やカレーを作る。 何より無心になれる。 2時間程費やし、二度寝をする。 ここ数年は市販のルーを使わないカレーを作っている。 ・カイエンペッパー ・コリアンダー ・ターメリック ・ガ…

ヒジュラーに会った話

もう数年前になってしまったが、インドに3か月程行ったことがある。 その際は精神的にも参っていて、今よりも多くの錠剤を服用させられていた。 眠れぬ日々、緩やかな発作。 今回は振り返るというよりも、乞食やアウトカーストと触れ合ったことをメインに書…

アンパンマン 半殺しの思想

アンパンマンミュージアムに行く機会があった。 マキャヴェリストとしてのアンパンマンは忠実なコードに沿って日々を過ごす。 ある種のピカレスクをすら思わせるアンパンチによって毎度敵役(誰にとっての?)は半殺しにされ、永劫回帰ともいえる日常(!)…

水浸しのカルカッタにテントウムシが群がり、えぐれている指と根菜

祈れ 真黒な 祈りに 祈れ 真黒な 祈りに どこいった オレの モジョハンド どこいった オレの モジョハンド ドレスを着て ドレスを着て ドレスを着て ドレスを着て ドレスの歌 オレの歌 ドレスの歌 わたしの歌 難波にある日本工芸館へ。 日暮れが早く、壷ばっ…

無職の頃

思い返してみると無職の頃が多い。 「怠け者になれるなら御の字、オレは怠け者にすらなれない」とはドストエフスキー『地下室の手記』の主人公が羅列した言葉の一節である。 私にとって無職の頃は鬱屈と日々を過ごしてはいたが、それなりに考える時間もあり…

I

本日猫のIが亡くなりました。 ひどくやせ細りながらも最後まで自力で、大きな声を出して。 思えば認知症が随分速く進んでいたのだと思います。とても大きな声で、とてもとても速く、そしてとても小さな身体で。 私は大人になったIとしか生活することはなかっ…