砂の上のマリアカラス群
トマス・ウルフだったと思う。
昨日テキサスではじまった恋や愛が、四千年前のクレタ島で終わる
というようなことをことを書いていた。
だから?だからどうということはない。時空や時の話をしているんではない、いや、刹那の話だ……。刹那主義・・・それすらになれないときたら!
アリとキリギリス、アリはキリギリスに会った途端人間に踏まれて死にました、キリギリスは遊びほうけて(勇気のいることだ)なんとかかんとかやって死にました、めでたしめでたし・・・・・・。
こぶとりじいさん、鬼の前でうまく踊れなかった頑固者のじいさん・・・・・・。うまくおどれないというコンプレックスに加えて瘤をつけられる。その瘤は美しいのか?
アンリ・ミショーを学生以来手に取った。
世界は終わる。メソメソメソメソ・・・チンタラと。・・・・・・ドカン!とではなく・・・・・。
メスカリンドライブ・・・・・・幻覚や無意識や妄想が現実に目の前に立つ事だってあるじゃないか!!大したことはない。アンリ・ミショーは本当のことを言っているだけだ・・・・・・ドライブとメスカリンによるドライブの違いを明確に提示することなんて君にできるのか?
ロレンス・スターンが・・・レーモン・ルーセルが・・・空想の中で胡坐をかいてオレたちを見つめてる。君たちはそんなもんか、ってね。
意識の流れ、空想力をもっと持たないといけない。
トランプ?ヒラリー?何をくだらない二択を迫られているんだ・・・・・・。誰が(たれが)世界を操ってるんだ?君自身じゃないのか?失礼!
美しい、優しい天使との出会い。
天使はすぐそこにいる。それは手を伸ばせば触ることもできるし、撫でることもできる。距離なんて問題ではないのだ。
美しい捨て身の行を 誇らしくも・・・・・・
あらゆる裏切り、あらゆる幻滅、あらゆる恍惚、あらゆる親愛を・・・・・・。
夢、あっと!いう間に時は過ぎて、やりたかったことややりたくなかったことが押し寄せる、なぜだ。
最も細い血の管を流れる気・・・・・・。
猫はぼんやり誰もいない片隅を見つめる。突然に・・・・・・。
何か見えているのか? 君の友達、恋人、親類、見たこともない兄弟!
すべて兄弟である。姉妹である。
だからといってわれわれはくだらぬ戦を繰り返し、栄え、腐っている。
台風はどっか行った。温帯低気圧、Iが怒っている。やり始める意味も、やり終える意味も、投げ出す意味も、楽しむ意味も、苦しむ意味も、今のところオレにはよくわからないし、ククリナイフと女神の出会い・・・・・・それはそれで美しいじゃないか・・・・・・!
トリストラム・シャンディと酒
酒の失敗を多く繰り返し、居たような居なかったような友人たちも、どこかへ行ってしまった。
しかしそれで良いと最近感じている。
過去の失態はお互い、もう水に流そう。
(幼少期から飲み屋を連れまわされ、結句スナックでブルーハーツやモッズの合唱を聴かされるという経験上、私はそういった大人たちにはなりたくなかったのであるが・・・。)
学生時分、何処からか友人が訪ねてくると、地獄飲みと称して朝から愛隣地区に集合、途中ポルノ映画館で休憩を挟みながら飲みなおし、朝までやっている難波に流れて昼頃解散、という自堕落な生活を送っていた。
しかしどうして、あのポルノ映画館にはホモしかいなかった・・・・・・痩せぎすの黒いドレスを着た爺・・・・・・真珠の首飾りをぶら下げていると思えばアナルビーズ、斬新な数珠・・・・・・スピード・・・・・・鮭を称する謎のポルノ男優・・・・・・。覚えていない時もある(W/Sバロウズ)。
そして酔うと、よくジュネとセリーヌの話になった。
如何せん私たち全員が無学なので口論や乱闘になるのがオチであった。
そんな友人たちもお互いに音信不通や絶縁を繰り返して、皆どこかへ消えてしまった。
終電を逃し、泥酔して賀茂川で眠っていると、真夜中にラジオ体操する短パンの爺にどやされた。そして大木に激突して眼鏡が壊れてしまった。見かねた或るツイッタラーがタクシーで四条の店まで連れて行ってくれた。初対面であったが、無保険を徹底した人物で、インフルエンザも自力で治し、挙句高熱で精巣が壊滅してしまったので子供ができない、という話を暫く聞かされたことだけ覚えている。
精巣が壊滅してしまった彼とも連絡を絶ち、結局付き合いはないが、あの時のことに恩義を感じている。
どこか忘れたが、京都の浅川マキや森田童子ばかりが流れる狭いバーで泥酔し、持病の発作が起きて死にそうになった。死にそうになるだけの持病である。死にそうになるだけの持病は現在も持続中である。
何年も前のことだが、薄野で数日飲み続けた時は、ゴリゴリのおかまとの出会いで幕を閉じた。
恩人と酒を飲んでいるとIKKO系のおかまが乱入し、尻で割り箸を折るという彼女特有の悪ノリで我々を持て成してくれた。
彼女の口癖は終始「おかまの本気見せてやるよ」であった。
ダーツ~ダーツを我々に投げてくる~我々が激怒する~逆ギレして割り箸を折る~ディープキスをする という一連の謎のムーブによって私たちは意気投合したのだが、飲み屋のツケを溜めすぎた彼女は銀行が開くまで軟禁される事態に陥った。大阪から男を追っかけて札幌のボロアパートに住み着いている彼女は現在どうしているのだろうか?
毎度金はしっかり持っていたが、それよりも悪いツケが溜まりすぎ、もう深酒できなくなってしまった。どこかでセーブする、至ってスマートな(?)飲み方が身についている。然しながら精神安定剤、抗鬱剤、睡眠薬等との併用で以前よりも酩酊は深い。記憶を失うのが速くなった。就寝前の日課の読書も翌朝には何も覚えていない。
蛇足ながら、サルトルのジュネ論を久しぶりに読み返してみると、おかまの思い出がいつも蘇える。
そして今日も大真面目に生きた。
Mr.カブ
先日、友人夫妻と2歳の娘に会いました。
何を喋ったか全く覚えていません。
先日、友人の彼女に初めて会い、泥酔した挙句、「そのでっけえハートで頑張れ」という台詞を自分自身いたく気に入り、連呼していたようです。
何も覚えていません。
ただ、覚えているのは、あわよくば乳に触ろうとしていたことだけです。
ただでさえ少ない友人が減りそうな2016年です。
転調
テレビ東京の外国を特集した番組はかかさず見ている。基本的にテレビはテレビ東京しか観ない。
一番よかったのは、あらゆる単語が「ルア」で済まされてしまう国の人の特集でした。
文字がないのでパスポートのサイン欄は〇や△で済ませており、削ぎ落とされていました。
あとはアメリカ村のタコ焼き屋に弟子入りしてどうのこうの、という他愛ないものです。
そういえば、エアアジアの機内でヘルズエンジェルズみたいなゴリゴリのハードゲイに口説かれたことがあります。
そんなことはさておき、現在やっている番組のコーナーにMr.カブという外人の密着コーナーがあるのですが、奇しくも私の友人にもMr.カブがいます。
何の断りもなしにリンクすることには目を瞑ってほしい。
このカブは盗難され現在は東南アジア辺りにあると聞きました。
私は彼をダシにしていろいろなことを書きすぎ、しゃべりすぎてしまったようだ。
今年の夏は毎年恒例の釜ヶ崎夏祭りに行く予定です。
また今年もどこかに徒歩と野宿で旅行に行きたい。
贋共同体
或る後輩が家に居候していた頃、毎日ビートルズを聴いていた。
中学生の私、今はなきWinMXというサイトから毎日違法に音楽やアダルト動画などを拾い集めていた。
その当時にビートルズの全アルバム、ストーンズの全アルバムを拾った。
全て手に入れたはいいが、高校以降もビートルズ、ストーンズといったバンドにはあまり触れず、どちらかというとプロコルハルムやCCRといったバンドが好きだった。
毎日を無為に過ごし、職もなく金もなく、ただただ後輩が期間工で貯めた金と、私が貯めていた金を削りながら数か月を過ごしていた。
時間はあるがやるべきこともなく(やるべきことなんて本当にあるのか?)、音楽を聴いたり、散歩をしたり、野宿をしたり、聴く気もないのに一日中AmazonでアシッドフォークやフリージャズのCDをポチポチしていた。本当にくだらなかったし、ふざけていたのである。
もともとの同居人含め、数人の人たちが私の家で寝起き、煮炊きしていた。
色々なよくないものがごった返していた。
当時読んだジョンケージの回想記では、コミューンはいずれ解体されると記していたが、私たちが解体されるのも時間の問題であった。現に政治の論争をふっかけられて家から追い出してしまった女の子もいた。
そして解体され、回想する立場になってしまった。
いつもおかしくなると誰が一番なのか、どのアルバムが最高傑作なのかといったくだらない議論になる。
「ブルースマンは?
ジョンリーフッカーだ。
いや、ジョンリーよりもロバートロックウッドジュニアだ。
ビートルズは?
SGTだ。
いや、オレはフォーセールだ。
キースかロンウッドか、レノンかマッカートニーかジョージか(何故かリンゴは顔がおもしろいという話しかでなかった)、
ナンバーワンはチャックベリーだ。
ベストスリーには上を向いて歩こうとスタンドバイミーが必ず入る」
そういったクソの役にも立たない話を毎日延々と繰り返した。
扇風機のような毎日。
私たちはどう這ってみたところで「サラ金の星」(アベシン)にはなれなかった。
先日久しぶりにビートルズを聴く機会があり、A DAY IN THE LIFEを聴いた。
ビートルズの歌詞なんか未だに読んだこともないが、何故かあの当時、おかしくなって真夜中の河原でコカ・コーラをかけ合い、ボックスを踏んでいたことを思い出した。
手食
大体一時間ごとに目が覚めるので、暇なときは夜中三時頃より仕込み料理やカレーを作る。
何より無心になれる。
2時間程費やし、二度寝をする。
ここ数年は市販のルーを使わないカレーを作っている。
・カイエンペッパー
・塩コショウ
・バター
・ココナッツミルク
・野菜ジュース
・トマト缶
・玉葱
・シナモン
・はちみつ
・クミンシード
・ヨーグルト
大体のベースはこんな感じで、毎回分量など違うので同じ味にはならない。料理をするときに分量を量ったことがない、そもそも複雑な味、微妙な味がわからない。
あればバナナなんかも擦っていれる。業務用スーパー、スーパー玉出などでそろえた粗悪な食材を煮込み、チェーンスモーキングをする。
アマゾンで購った安い米にかけて手があるからヤニだらけの手で食う。匙は使わない。
カレー、コーヒー、タバコの組み合わせは良い。
天麩羅屋で海苔を初めて揚げた人はどういった心境だったのか。
豚足やでかいチキンも手で食う。
週に一回は飯を手で食う。
手でねちねちするのは楽しい。何よりも脳によさそう。
認知症の方が手で飯を食う、排泄物を手でこねるといった行動は人間の原始的な心理状態であるように思う。
スカトロジーとノスタルジーはどこかで繋がっているはずだ。
土に触れることを渇望する都会人(びと)の心境も、どこかここに繋がっているように思う。
そして未だに「うんこ」ネタが好きだ。
トイレット博士のようにひたすら「うんこ」が出てくる話が好きだ。
だけどアラレちゃんの「うんこ」ネタには笑えない。
私は徹底したアンチ・ジャンプなのだ。
現ジャンプの「努力・友情・勝利」にはクソみたいな「うんこ」しかない。
トイレット博士はジャンプを読まない私からすると、恐らく例外中の例外である。
発展途上国の人たちが手で食う、手で尻の溝を拭うのには感動すら覚える。
インドの寝台列車のトイレにはインディアンスタイルとヨーロピアンスタイルの表示があった。インディアンスタイルは手桶に水をいれて手で尻の溝を拭うスタイルである。
私は躊躇なくインディアンスタイルを選択した。
私事ですが、本日眼の手術をしました。血がたらたらでて、本当に怖かったです。
しばらくアイパッチで過ごさせていただきます。